電子書籍の分冊版、マイクロ版とは何が違うのか?

電子書籍のサイトを見ていると、同じタイトルでも普通版とは別に、マイクロ版や分冊版といった漫画をよく見かけることでしょう。

ただ、紙の書籍ではほとんど見かけないバージョンなので、それらを見てもいまいちピンとこない人もいるかもしれません。

ではこれらの書籍は何が違うのか、気になりませんか?

内容が異なる電子書籍だったら、購入してから後悔してしまいそうですよね。

今回はは電子書籍のマイクロ版、分冊版について詳しく解説させていただきます。

電子書籍の分冊版やマイクロ版とは?

電子書籍のマイクロ版、分冊版という電子書籍は様々なストアで販売されています。

例えば、電子書籍ストアのhontoでは、以下のような電子書籍が「分冊版」として販売されています。

 

 

では、どのような違いがあるのか?と言うと、分冊版というのは1話など、ストーリーごとに区切られて販売しているバージョンを指します。

普通、漫画のコミックスというものは、1巻、2巻と刊行されるのが紙書籍でも電子書籍でも一般的です。

そして、コミックス1巻の中に連載5、6話分ほどが収録されているものがほとんどでしょう。

マイクロ版、分冊版と呼ばれるものは、書籍によって若干の違いはありますが、その1巻の中の1話~複数話を切り売りしているのだと思えば良いです。

1巻を買ってまるごと読む、というのではなく1話ずつ読みたい!と思った場合に最適な書籍、と言ってもいいかもしれません。

ちなみにマイクロ版、分冊版と2つの言葉の違いについては、どちらも同じ意味のものを指します。

他にも単話版というものもありますが、そのどれも厳密な違いはほとんどありませんが、この場合は単話なので1話だけ読む、ということになります。

電子書籍の分冊版はコスパが悪い?

電子書籍の分冊版やマイクロ版は、単行本(巻)と比べて安いのは当然と言えば当然です。

上記の通り、1巻を分割して販売しているので安くなっており、電子書籍の中には数十円程度で買える書籍もあります。

では、単行本に収録している話数をすべて購入した場合、最終的な値段を比較するとどうでしょうか?

例えば、1巻8話で構成している漫画の値段が500円だった場合、8話分を分冊版で購入すれば、分冊版も合計で500円では?と思う方は多いでしょう。

もちろん、500円で収まる場合もありますが、実際にはマイクロ版や分冊版を複数購入した方が、高くなる場合の方が多くなっています。

よって、安く電子書籍を買いたいのであれば、分冊版やマイクロ版よりも巻売りの商品を購入した方が安上がりとなる傾向になっています。

但し、クーポンなどを使って分冊版も安く購入できたりしますので、一概に言えない部分もありますが、基本的には分冊版の方が高くなると思っておくといいでしょう。

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電子書籍を分冊版で読むメリットとは?

それならば、マイクロ版等で読むメリットはないように思えますが、メリットはいくつかあるのです。

気になる漫画をお試し価格で購入できる

試し読みなどで内容を少し知ったのはいいけど、試し読みは読み進めるページ数が限られていますので、実際に読み進めるとどんな内容なのか分からないでしょう。

そこで分冊版を購入することで、面白そうな漫画を購入したけれど、読んでみてやはり自分には合わなかった場合、少額の出費で済みますのでメリットとしては大きいです。

巻を買ってしまうと400円~500円程度かかるのが、100円程度の出費で収まるのです。

また、金欠の場合も分冊版は助かります。

どうしても欲しい漫画があるけれど、単行本版まで買うお金がない場合、少額の分冊版等で我慢するという利用方法も考えられます。

最新刊を早く読める場合がある

連載誌に載った漫画の話数をまとめて収録する都合上、基本単行本は刊行までに時間がかかります。

しかし分冊版だと1話など複数話単位で販売するので、連載誌に載った漫画をスピーディーに提供することが可能です。

そのため続巻まで待てない、先週の漫画を見逃したという場合は分冊版などを購入する選択肢もありでしょう。

電子書籍を分冊版で読むデメリット

巻と比べて割高になる

前述しましたが、単行本版と同じ話数を購入した場合、割高になるということです。

そのため、分冊版を購入して気に入った漫画を見つけて、続きをどんどん購入した場合、普通に単行本版を購入するより割高になってしまうことになります。

よって、お気に入りの漫画を発見したら、分冊版の購入をやめて巻の購入に切り替えるといいでしょう。

無料漫画アプリで読める場合もある

多くの無料漫画アプリでは、1話程度の内容を無料で読むことができる場合があります。

これにより、分冊版を購入する前に読むことができるため、わざわざ購入しなくてもストーリーの内容を知ることができます。

無料で読めるコンテンツがある一方で、有料の分冊版を購入するのはコストパフォーマンスが悪いと感じることもあるでしょう。

もちろん、無料漫画アプリで公開していない漫画もあるので、必ずデメリットになるということではありません。

重複購入のリスク

多数の電子書籍を購入している人の場合、単行本版と分冊版を気づかずに重複して購入してしまうリスクがあるのです。

しかも、単行本版と分冊版は表紙が異なる場合も多く、誤って購入しやすいと言えますし、販売価格が安いのであまり気にならない、というのも重複購入してしまう、という理由としてあります。

ただ、購入した漫画のファンなど、コレクターの人にはメリットになり得るかもしれません。

 

分冊版が多いのは電子書籍?
複数巻をまとめた愛蔵版や、名場面をまとめたもの紙媒体と電子書籍どちらもよく見かけますが、それでも電子書籍の方が圧倒的に多く見られます。

なので分冊版を購入したいのなら、電子書籍で購入することをお勧めします。中でも特に女性漫画や青年漫画での提供が多くを占めるようです。

また、分冊版ということは無料漫画アプリで提供しているエピソードを読むような感じなので、分冊版を無料で楽しむなら無料漫画アプリの視野に入れるといいでしょう。

分冊版は、有名出版社提供のものも含め、無料漫画アプリでの扱いも昨今多くなっています。仕組みとしては、もらえるポイントを消費して1日何話か読めるという形式のものが多いです。

また、キャンペーン中だと単行本何冊分かを読むことも可能となります。そのため、上手く使うと無料でたくさん漫画を読むことができます。

ただ、自分の気に入った作品を短期間でたくさん読むためには、無料だけではなかなか難しいでしょう。

それから言うまでもないかもしれませんが、著作権のある漫画を無料で大量に提供している違法サイトを利用するのは止めておきましょう。

電子書籍の分冊版、マイクロ版のまとめ

電子書籍の分冊版、マイクロ版ついて見てきました。分冊版(マイクロ版)というのは、単純に1巻として切り売りして1話などの単位で販売している、と思っておいてください。

安価で気軽に読める分冊版は、気になった漫画を試し読みするなど、使い方によっては便利です。

それ以外では無料で数話提供している電子書籍サイトやアプリも多く、利用する敷居も高くありません。

また、分冊版は単行本と比べて割高になる、いろいろな電子書籍サイトでたくさん読んでいると管理が大変など、デメリットもあるので、読むならばうまく使いこなせるようにしたいですね。