漫画アプリで漫画をたくさん読んでいる、という方は年々増えてきています。
そこで問題となるのが、どの程度データ通信量(ギガ)を消費するのかという問題です。
現在、格安スマホなどが台頭してきている時代でもあり、安いプランだとギガが少なくなっているので、通信量の上限がある料金プランを利用している方にとっては、重要な問題です。
そこで今回、実際に漫画を読んでみて、どれだけデータ通信量が必要だったのか調査結果をご紹介します。
また、ギガを消費しやすい書籍の特徴、データ通信量の計測方法やギガを節約するための対策についても解説させていただきます。
Contents
漫画アプリのデータ通信量(ギガ)は多い?
では実際のところ、漫画アプリはどれだけデータ通信量(ギガ)を消費するのでしょうか?
厳密にいえば作品や利用するアプリにより変動しますが、一つの目安として「1話につき2MB~40MB」ほどだと言われています。
よくある10話で1巻形式の作品では、「1巻につき20MB~400MB」となる計算です。
漫画アプリがこのように多くの通信量を消費する理由は、画像データは文字データと比較して重たい(容量が大きい)ためです。
例として、Softbankによれば、文章だけで構成された約300文字のテキストメールは0.005MB程度しか通信量を消費しないとされています。
しかし、画像ばかりを扱う漫画アプリは、スマートフォンで行うほかの作業と比べて、どうしてもギガの消費が気になりがちです。
ブラウザとアプリ、データ通信量の違い
ブラウザビューアによりストリーミングで読む場合と、アプリにダウンロードして読む場合のデータ通信量は、必ずしも同じではありません。
これはアプリ側が、ストリーミングとダウンロードで別の形式のデータを提供しているケースもあるためです。
傾向として、ブラウザビューアは通信環境の状況次第で再読み込みが発生するため、ギガが消費されやすい特徴を持ちます。
ギガの大量消費を確実に避けたい方は、アプリ(ダウンロード)を積極的に活用しましょう。
詳細:電子書籍をブラウザで読む場合のおすすめストアやアプリとの違い
実際に通信量を調べてみた!
今回、ebookjapanという電子書籍ストアで、漫画1巻をブラウザビューアで読んだ場合のデータ通信量、そしてアプリで1話を読んだ場合のデータ通信量を計測してみましたので、ご紹介します。
まずはブラウザビューアで読んだ場合(1巻198ページ)からご紹介します。
今回はアンドロイド端末のスマホを使ってブラウザで読むということで、クロームを利用しデータ通信量を計測してみました。
※読む前のデータ通信量
約53MBからスタートし、1巻を読み終えた後の数値は以下の通りとなります。
1巻198ページをブラウザビューアで読み終えた後、53.74MBから99.72MBへ増えたことが分かります。
つまり、1巻198ページの漫画をebookjapanのブラウザビューアで読んだ場合、約46MB増えていることが分かります。
では、次はebookjapanの漫画アプリで、1話29ページの作品を読んだ結果を紹介します。(0MBからスタートした結果)
1話29ページの作品を読むと9.3MB増えたことが分かりました。
よって、たまに読む程度なら問題ありませんが、何百冊というレベルになってくればかなりのギガを消費することが分かります。
ブラウザビューアで1巻を読んだ場合、ページ数にもよりますが約22冊程度読めば約1ギガ程度消費する形になり、アプリで約111話ぐらい読めば1ギガ消費するような感じです。
よって、電子書籍で漫画を読む際は、wifiに接続して読む方法が一番おすすめです。
ギガを消費しやすい電子書籍の特徴
前述の通り、電子書籍のギガの消費量は作品ごとに変動します。ギガを消費しやすい作品の特徴は以下の通りです。
- カラー表示対応
- 高画質
- ページ数が多い
- 画像が多い
特に、長編のフルカラー漫画や高画質な写真集などはたくさんのデータ通信量を消費します。
また、無料漫画アプリによくある「CM動画を見たら無料でコミックが読める方式」は、動画の視聴により通信量が跳ね上がりやすいため気を付けましょう。
漫画アプリのデータ通信量を計測する方法
先ほど紹介していますが、データ通信量の計測は、デバイスの機能を使う方法と携帯会社(キャリア)の表示を確認する方法の2種類が手軽です。
デバイスの機能を使う方法
特に簡単なのが、デバイスの機能を使ってデータ通信量を計測する方法です。
特別な準備はなしで今すぐに通信量の確認ができます。
以下は、AndroidとiPhoneにおける基本的な確認手順・流れです。
但し、OSのバージョンなどにより表記は異なるので、ご注意ください。
【Android】
1.ホーム画面から「設定」を開く
2.「ネットワークとインターネット」から「モバイルネットワーク」を開く
3.「アプリのデータ使用量」から気になる「モバイルデータ通信量」を開き、通信量を把握する
【iPhone】
1.ホーム画面から「設定」を開く
2.「モバイルデータ通信」を開く
3.「現在までの合計」や各アプリの表記から通信量を把握する
但し、デバイスによるデータ通信量の計測は、携帯キャリア側の計算とは多少のブレが起こることもあるため気を付けましょう。
携帯(キャリア)の表示をアプリで確認
確実性の高い通信量の計測方法が、携帯会社(キャリア)の表示の確認です。
キャリアが公式サイトや自社アプリで公開する測定容量をチェックすることで、漫画アプリのギガの消費量も確認できます。
例えば楽天モバイルでは「my楽天モバイル」というアプリを入れるだけで、トップ画面からデータ通信量をチェックできます。
※表示例
現在お使いの携帯キャリアがこのような機能を提供していないか、ぜひ探してみてください。
漫画アプリでギガの消費を減らすテクニック
最後に、データ通信量(ギガ)の消費を減らす方法をご紹介します。
至って一般的な対処法となり試しやすいので、是非ご覧ください。
オフライン対応のアプリで読む
ギガの消費が気になる場合は、できるだけオフライン読書対応の漫画アプリを選びましょう。
オフライン利用対応の漫画アプリであれば、一度書籍をダウンロードした後に端末を機内モードにしておくことで、確実にギガの消費を避けられます。
そしてネットワークの不調やサーバーのトラブルによる影響を受けず、安定して漫画を楽しむことができます。
ストリーミングの場合は読み直しに注意
どうしてもストリーミングで漫画を読みたい場合は、いつどの作品を読むか計画を立てて、読み直しを控えめにしましょう。
たとえば「あの作品は毎週ではなく、月末に4週分まとめて読む」といった形です。
月末になってギガが残っていない状況でしたら、読むのは来月にする、といった格好がおすすめです。
画質を落として節約する
漫画アプリ内で「データ節約モード」や「低画質モード」が選べる漫画アプリもあります。
このような場合は、画質を低下させることでギガの消費を大きく抑えることができます。
アプリの設定画面を開き、このような機能に対応していないかチェックしてみましょう。
ただし、画質を下げる以上、読書体験の質は下がってしまいますので、綺麗な画質で読みたい方は止めておくといいでしょう。
Wi-Fiを活用する
画質を下げるのが嫌な方は、Wi-Fiを使って漫画アプリを楽しむのがおすすめです。
自宅の固定回線と接続するなど、データ通信量無制限のWi-Fiを使えば、ギガの容量を気にせず常に安定して漫画を閲覧できます。
自宅にWi-Fi環境がない方は、カフェや図書館などのフリーWi-Fiを利用する手もあります。
ただし、フリーWi-Fiは通信速度やセキュリティ面が不安なケースも多いため、できるだけ自分用のWi-Fi環境を用意できると安心です。
CM動画に気を付ける
漫画アプリ内のCM動画をできるだけ見ないようにすることも大切です。
動画は画像よりもさらに容量が大きく、短いCMでもあっという間に漫画数本分のギガを消費してしまいます。
YouTubeを視聴していると、あっという間にギガを消費するのと同じです。
動画を見なくても獲得できる、無料ライフや閲覧チケットなどを大切に使いましょう。
漫画アプリの通信量のまとめ
この記事では漫画アプリが消費するギガ(データ通信量)について、目安や測定方法、節約方法などをご紹介しました。
1巻など少ない冊数ではそこまで気にならない程度ですが、読む漫画の量が多くなればなるほどデータ通信量に注意しないといけません。
通信量が気になる場合、オフラインで閲覧できる漫画アプリを選ぶ、低画質モードを選択する、といった対策でギガの消費を抑えられます。
可能であれば、もうギガに悩まずに済む解決策として、Wi-Fi環境の用意もぜひご検討ください。